結果は「エボラ陰性」。リベリアに滞在し、羽田空港で発熱していたという男性は、エボラかどうかを調べる簡易検査のPCRで陰性との診断を受け、3日間の隔離後、無事退院した。これは良いニュースのはず……? しかし、陰性が確定し、退院したとのニュースは、まるで認めたくない事実であるかのように、静かな報道だった。 塩崎恭久厚生労働相は10月28日、閣議後記者会見で、発熱男性への一連の対応を「準備の段取りどおり」と評価した。男性を国立国際医療研究センター(国際医療センター)に搬送し、血液検体を国立感染症研究所(感染研)村山庁舎に送って、陰性の判定がでるまで約14時間。エボラかどうかの判定をするPCR検査そのものに7時間かかったことを考えれば、まずまずの結果だろう。