町田男性、関空ギニア女性 エボラ陰性でも安心できない理由エボラ疑いの「広い網」と「狭い網」

マスク姿の60代男性患者が、東京都町田市にある病院を訪れたのは、11月7日午前中のこと。39度の発熱に扁桃腺の腫れ、咳の症状もあったため「扁桃炎」、要するに「喉の風邪でしょう」との診断を受けた。日本中の内科外来で見かける、ありふれた風景だ。 ところが、その後、この病院に検疫所と保健所から電話が入った。男性は約1か月間リベリアに滞在の後、10月26日に出国、11月4日に帰国したばかりであるという。病院は急きょ休診とし、次亜塩素酸ナトリウムとエタノールで院内を消毒した。男性にエボラ患者との接触歴は無く、インフルエンザは陰性。男性患者が来たときの院内には、医師、看護師1人、医療事務1人、患者を含めた14、15人がいたが、他の患者のリストアップも済ませ、厚労省の指示を待った。