京大医学部の大学院生向けに行った特別授業「本庶佑氏のノーベル賞受賞記事を両論併記で書く」がNHKで3分半ほどのニュースとして報じられました。映像は1週間ほど下のリンクからご覧になれます。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20181126/2010002330.html
ノーベル賞記事 書き方学ぶ
科学の成果を社会にどう正しく伝えるかについて考えてもらおうと、京都大学の大学院生たちがことしのノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった本庶佑特別教授の業績を紹介する記事を書く特別授業が開かれました。
京都大学医学研究科の大学院生を対象に行われたこの授業は、医師でジャーナリストの村中璃子さんが講師を務め、ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった本庶佑特別教授の業績を紹介する新聞記事を書くという想定で行われました。
学生たちは、本庶さんの教え子だった松田文彦教授に▼本庶さんらが開発したがんの免疫治療薬の投与期間は、副作用への懸念を踏まえてどれくらいが適切かや、▼末期がんの患者だけでなく初期の段階の患者に免疫療法を適用しないのかなどについて取材しながら記事にまとめました。
続いて記事の批評が行われ、村中さんから▼データや成果について相手の言い分をうのみにするのではなく、必ず裏づけをとることや、▼薬の副作用や治療の経済性などを含めて業績を客観的に評価する姿勢が必要だとアドバイスを受けていました。
授業を受けた博士課程1年の女性は、「医師として社会や患者に伝える時は、自分の意図と受け手の印象がかい離しないようまず自分の伝えたいことを客観的にまとめる必要があることに気づかされました」と話しています。