エボラにならない人、エボラにならない町

毎日新聞の記事(11月23日付朝刊)によると、シエラレオネのフォディ・サウィ・ラハイ副保健相が20日、滞在先のローマで毎日新聞のインタビューに応じ、「封じ込め策を強化し、装備・人手と対策資金が十分に入手できれば、年末までに感染拡大にブレーキをかけることが可能になる」との見通しを示した。 海外からの援助も、エボラの治療薬やワクチンの治験もまだ始まったばかり。日本ではあれほど続いたエボラの報道が途絶え、アフリカの流行状況がどうなっているのかもよく分からなくなってしまった今、このような突然の楽観的見通しに違和感を持つ人もいるかもしれない。世界保健機関(WHO)が、「西アフリカ3カ国での新たな感染者数は12月1日までに週間ベースで5000-1万人に達する可能性がある」と厳しい表情で会見したのは今からほんの6週間前、10月15日のことだった。